頭金なし住宅ローンの注意点とリスクは?

頭金なし住宅ローンの注意点とリスクは?

2023.09.07
家づくりお役立ち情報

マイホームを手に入れたい、そう思った時に、多くの人々が考え込むのが頭金の問題です。家賃を支払いながら頭金を貯めることは簡単ではありませんよね。そういう背景からも、近年は頭金不要の住宅ローンが増加傾向にあります。頭金を貯める必要がないということは、「できるだけ早く自分の家を持ちたい」と願う方々にとって魅力的に映るでしょう。

しかし、頭金不要のローンにはメリットだけでなく、デメリットやリスクも存在します。こうした側面をしっかりと考慮し、賢明な判断を下すことが大切です。

頭金なし住宅ローン。デメリットとリスクは?

返済額の増加

頭金を用意するローンと比較すると、借入金額が上昇します。例えば、3,500万円の住宅を購入する際、頭金なしの場合は3,500万円が借入金額となります。しかし、300万円の頭金を用意すれば、借入金額は3,200万円になります。

当然、この300万円の差額にも利子がかかります。結果的に、全額借入することで返済額が増加することになるのです。

あるシミュレーションによると、頭金を用意する場合と頭金不要のローンを組む場合では、同じ金額の住宅であったとしても月々の返済額に1万円以上の差が出るという結果も。もちろん、借入金額や頭金の額によっても変動しますが、頭金不要の場合は月々の返済額が増えるということを理解しておきましょう。

返済期間の延長

月々の返済金額を抑えたいという場合は、その代償として返済期間が長くなることがあります。しかし、定年退職後まで住宅ローンの支払いが続くような計画を組む場合は、慎重に検討する必要があります。

安定した収入を失い、年金生活の中でローンを返済することは大きなリスクでしょう。また、長期の返済中に突然の病気や怪我に見舞われるかもしれません。年齢が上がるにつれて、こうしたリスクは高まります。

売却価格がローン残高を下回るリスク

もしもローン返済が難しくなれば、住宅の売却を検討することになるかもしれません。しかし、中古物件は新築時よりも価値が低下してしまうのが一般的です。頭金なしで住宅ローンを組む場合は借入金額が大きくなるため、売却価格よりもローン残高の方が高くなってしまう可能性があります。

つまり、支払いが難しくなって住宅を売却しても、ローン残高が残ってしまうリスクが存在するのです。

まとめ

頭金なしの住宅ローンは、早くマイホームを手に入れられるというメリットがあります。しかし、その一方でデメリットやリスクも存在することを十分に理解しておくべきです。ご自身に適した返済計画を立てて、安心して暮らせるマイホームを手に入れましょう。

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