大工のひとり言

私は、昭和11年10月27日生まれ

86歳の大工です。

山の中に生まれた、貧乏人の息子。

住み込みで、親方の家に行った。

その家のおばあさんが出てきて、

「とよちゃん、押入れのこの場所をあんたの置き場所にしとるけん」

といって、私の方を見た。

風呂敷包みを見て、

「ごめん。悪いことをしたね」

それから5年…しんぼうした。

私が感じた良い家とは、、、

お客様にウソをつかないこと。構造より、間取りより、天然素材より、

一番はお金のことが大事だと思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　創設者のひとり言より。

トヨちゃんの回想録『大工の見習い』

有本建設 創設者である有本豊敏が丁稚時代を語る。